奨学生 感想文

外国人奨学生の顔写真

胡 佳融(フジャロン)
中国出身/2023~2024年度奨学生
上智大学 地球環境学研究科 博士後期課程

 先日、古典交響楽を聴くという素晴らしい経験をしました。

まず、ラフマニノフのピアノ協奏曲の旋律が織りなす情熱的で壮大な音楽に、私はただただ圧倒されました。ピアノとオーケストラの調和が美しく、まるで魔法のような音の世界に引き込まれました。

次のベートーヴェンの運命交響曲が普段は論文を書きながらBGMとして流すことが多いのですが、今回は初めてその迫力を現場で聴くことができました。冒頭の重厚な和音から、物語が幕を開ける感覚がしました。運命の力強いテーマ性が音楽を貫き、聴衆を引き込んでいきました。

このコンサートを通じて、古典音楽の深さと美しさに改めて気づかされ、同時に幼少期にピアノを習うことも思い出しました。音楽は言葉にできない感情や情熱を伝える特別な手段であり、その場にいることでしか味わえない感動があります。特に、今回の席がステージに近かったので、指揮者と演奏者たちの表情や動きも観察できました。これは特別な経験だったと思います。