胡 佳融(フジャロン)
中国出身/2023~2024年度奨学生
上智大学 地球環境学研究科 博士後期課程
ゴールデンウイークに、私と研究室の友達と鎌倉を訪れました。青く輝く海と、白い波が砂浜に打ち寄せる様子に、私たちは思わず息をのみました。湘南海岸で海沿いの遊歩道を歩き、潮風と波の音に包まれながら、長い散歩を楽しみました。途中で、写真を撮り、景色を眺め、歩き疲れたら、しばし休憩してまた歩き続けました。昼ご飯は、鎌倉海浜公園で富士山を遠くから見ながらピクニックをし、体力が回復し、気分も爽快でした。ゆう方に、江の島に向かい、周りを取り囲む雄大な景色に圧倒されました。富士山と夕日を一緒に見ることができ、とても感動的でした。夕日が山と海に沈む瞬間、私は自然の偉大さを改めて感じました。
澄んだ湘南の海
この一日は、自然の美しさに出会い、美しい風景を眺め、私の思い出に残る経験をしました。
コロナ禍が収束し、日本全国の人々が外出を再開したため、鎌倉も多くの観光客で賑わっていました。鎌倉旅行からは、久々に解放感を感じたが、いくつかの思いも浮かびました。
潮風と波の音に包まれた私
まず、湘南の海を見て、東京に来た前に住んだ別府の海や私の地元である上海の海を思い出しました。湘南の海は、神奈川県の海岸線に位置し、海水浴場が多く、温暖な気候によって比較的温かく、波も穏やかなため、マリンスポーツが盛んです。別府の海は、瀬戸内海の一部であり、日本海と太平洋の間に位置しているため、冷たく澄んだ海水と波が特徴です。別府市は火山活動が活発で、海底から温泉が湧き出ているため、海中には熱水域があります。上海の海は、中国の東海岸に位置し、広大な河口地帯にあり、黄浦江や長江など多くの川が海に注ぎ込んでいます。そのため、海水は淡水と塩水が混じっており、波は穏やかで海の色はやや濁っています。三つの海はそれぞれ個性があり、見た目も異なりますが、海の美しさと力強さは共通しています。そして、海は私たちにとって大切な存在であり、環境問題にも深くかかわっていることを再認識しました。私たちは、海を守るためにできることを積極的に考え、行動していく必要があると感じました。
鎌倉海浜公園から見た江の島と富士山
また、多くの観光客が訪れる一方で、鎌倉でのごみ問題も深刻化しています。多くの観光客が飲食物やお土産のパッケージ、ペットボトルなどを持ち込み、それを捨てる場所がないため、公園や海岸にごみが散乱しています。このような状況は、観光業界や地元住民にとっても大きな問題です。観光客が増えるにつれて、環境保全のための施設やサービスが必要になります。また、ごみ問題の解決策を考える必要もあります。今後、鎌倉を含めた日本全国の観光地の持続可能性について、私たちはより深く考える必要があります。それは、私たちが旅行を楽しむだけでなく、環境や社会に貢献することも意味するからでしょう。
富士山と夕日