2022年6月19日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場 大劇場)
梅雨入りしたとはいえ、天候に恵まれた6月19日の日曜日、恒例の「歌舞伎鑑賞教室」(独立行政法人 日本芸術文化振興会主催)に行ってまいりました
今年度は既に4月上旬、オンラインでの「キックオフ」イベントで顔は合わせていたものの、初めての対面行事であり。6名の海外からの奨学生が集いました。
若手歌舞伎俳優・中村玉太郎さんによる分かりやすい「歌舞伎のみかた」の解説に続き、演目は『彦山権現誓助剣ー毛谷村ー』。剣の達人で心優しい青年・六助が婚約者のお園と出会い、その父である師匠の敵討ちを決意するまでを描く、一幕物の名作。六助役の中村又五郎さんの長男である中村歌昇が敵役、微塵弾正実ハ京極内匠、孫の小川綜真が師匠の孫・弥三松を演じるという3世代共演というのも興味深い顔ぶれでした。
奨学生の感想
演目『彦山権現誓助剣ー毛谷村—』について
この芝居は、天明6年(1786)大阪で人形浄瑠璃として初演され、翌年歌舞伎に移されました。主人公の毛谷村六助は心優しい剣の達人で、剣豪・宮本武蔵がモデルといわれています。ヒロインのお園は美しく可憐で、男勝りの力をもつ(女武道)という役柄です。
九州の山里を舞台に、六助が許婚のお園と敵討ちを志す物語が、臼やおもちゃの太鼓といった小道具なども巧みに使いながら、時にユーモラスに明るく展開するのが特色です。
(参考文献:独立行政法人日本芸術文化振興会 第101回歌舞伎鑑賞教室 彦山権現誓助剣ー毛谷村ーパンフレット)