2020年6月 同窓生 陳立行さんエッセイ 外国人奨学生2期生であり、関西学院大学で教鞭を執られている陳立行さんに、激動の政治情勢のなか勉学に励まれた人生についてご寄稿いただきました。 陳 立行 (チン リッコウ)さん 筑波大学 社会科学研究科社会学専攻 博士課程修了/中国出身 1989年度奨学生 「人生設計」という言葉を好む人は少なくないかもしれませんが、66年間の人生を振り返ると、両親からも、自分自身も、設計された通りのことは一つもありませんでした。1968年、15歳の時、「知識青年上山下郷運動」により農村に下放され、辛い農作業に加え、政治的差別(父は国民党の技術官僚)にも耐えねばなりませんでした。幸い下放先では優しい人が多く、私に生き抜く力を与えてくれました。絶望に襲われたとき、父の「今の社会は永遠ではないだろう」という言葉は希望になり、毎日5つの英単語を覚えることを自分との約束としました。 全文をみる(PDF)